彼は、なんとRachmaninoffと同学年。いつも、Rachmaninoffの方が成績「1番」で、Scriabinは2番。これを7歳から続けられているので、青年期には当然「いじけ」てしまう。そうなるとますます審査員の先生方に嫌われる。この「いじけ」も彼の音楽的成長には必要だった。 また、Scriabinは、ピアノだけではなく管弦楽曲も相当に優れている。 特に交響曲第4番『法悦の詩(Le Poème de l'extase)』(1908)、第5番『プロメテ-火の詩(Promethée, ou le Poème du Feu)』(1910)はよく演奏される。 4番のタイトルが「法悦」となっているけど、これは原題を使うわけには行かないので仏教用語の「悟りの境地に達したときの心境」を表わす用語を使っている。しかし、実際には文字通り「エクスタシー」なのです。
問1:Ich werde ab morgen jeden Tag zu Fuß zur Arbeit gehen, weil ich gesund bleiben möchte. <易>「,」があり副文をweilがつないでいる。その語順がわかれば簡単。また、ab morgen jeden Tagとかzu Fußとかは慣用的用法。受験生レベルでは何度も接しているはず。
問2:Er war müde und hatte keine Lust, nach der Schule mit seinen Freudenschwimmen zu gehen. <易>nachがあるので「学校の後」、mitがあるので「彼の友達と」などは日本文から容易に想像ができる。3人称に対する過去形が最初の下線に入るのでwillは適用できない。選択肢からはhatteが人称変化・時制から該当する。 zu不定詞の用法からzu gehenとなり、その目的はschwimmenとなり、語順からschwimmen zu gehenとなる。
問3:Wir haben gehört, dass nächste Woche einer Gruppe von Fachleuten aus China unsere Fabrik besichtigen wird. <易>ここでも「,」があるので副文にするためdassが最初の下線に入るのは明確。「来週」のnächste Wocheは場所的に[20]意外に入る場所がない。副文全体は受身形になっているのでwerden+過去分詞。dass節なので主要動詞は語尾で語順は逆という初級文法から、最後のbesichtigen wirdは容易に導ける。また、受身の主体はvon以下で示すのでFachletenの前に必要となる。
問4:Es ist noch nicht sicher, wann man auch auf dem Mars wie auf der Erde leben kann. <易>やはり、副文の先頭は「いつ」という関係副詞wannが入るのは明白。 先頭文ではなにがnoch nichtなのかを日本文から「確かではない」であるのでsicherが入るのも明白。また「地球と同じように」には単純にwieが入る。選択枝[23]はalsと迷うかもしれないが、ここは最も単純にwieで十分。 文の最後は、選択肢から使えそうなlebenとkannのみ。語順を考えるとleben kannとすぐわかる。 auch aufとか、wieの後に再びaufを使うなど、発音するとなんとなく文としてよくない感じがする。文法問題のために作られた文章という感じがする。
問1:下線部の理解 下線部で仮に知らない単語があっても前後の文脈から、その文が何を言っているかを想像し、知らない単語にあたりをつける能力は必須。 Abend mit Freuden Partyが開催され、下線の後でIch suche jetzt einer Wohnung.と初級文法レベルの単語のみで、この前後が読み取れる。「パーティが開かれた」のに「住みかを探す」ので、決してパーティーに楽しく参加したのではなく、騒音に悩まされていて、苦情を言っても聞かないので、住みかを変える決心をしたと容易に想像がつく。こうした推測による解釈は間違えもありそうに思われるけど、現実の日本語での日常会話の際、話の前後から多少聞き取れなかったとしても会話は成立していることと同じ。 中級後半レベルの単語beschweren。初級単語schwerからでは推測できない単語。だからこそ中級後半レベル。「苦情を言う」。この動詞は再帰動詞でsich bei jm.となる。確かに、mich bei ihrと本文にも書かれている。ちなみに、その「内容」について記述するときは前置詞überを用いる。また、副文の動詞bringenはここでは辞書では4番目の意味「結果をもたらす」。共通テストでは問われないが、和訳の際に、基本的な単語の意味から、その文に適切な訳語を当てはめる能力は求められる。そういた適切な訳語は辞書の2番目、3番目に掲載されていることが多い。なので、基本単語を調べた際に、下位の訳語にも目を通しておくことは重要。
問8:会話文から図面を選択 <易>die erster Tür linksから入ってすぐの左側にAlexiの部屋があることがわかる。gegenüber sind die Toilette und die Duscheとあるので、向かい側がトイレとシャワーであることがわかる。ここで選択肢は1と2が残る。続く文にkeine Badewanneとあるので「バスタブ」がないことから選択肢2が正解となる。 この問題がもしリスニングであれば難易度がグンと上がる。
問4:選択理由(日本語) <易>ここでは理由とならないものを選択する。問題文でも丁寧にゴシック太文字となっている。やはりここでも、適切でない「1つ」を選択するので多少考慮の余地があってもその選択肢は外せる。「Full Body Workout」のイラストには、中央にダンベルを上げているイラストがあるけど、このイラスト内や本文中にTrainingmachineという単語は出てきていない。そのほかの理由は以下の通り文中にある。 選択肢1:ich auch nicht arbeiten 選択肢3:zu Hause selbst machen 選択肢4:dahin kommen
問5:意味を問うドイツ語文の空所補充 主人公がなぜe-mailを受けとったかの理由を尋ねる文章。 1行目にvielen Dankがあるけど、2行目に目を移せばLeiderという後が目に入るので、何かのお詫びのためにこのメールが送られてきたことがわかるはず。つまり、希望していたFull Body Workoutのコースは満員なので、ほかのコースを選んで欲しいというメール。とわかれば選択肢4が簡単に選べる。 Verfügungは中級レベルの単語。jm. zur Verfügung stehenで「自由に使わせる」「用立てる」「提供する」の意味。この単語の選択にメール送信者の配慮が込められている。
問6:文面から読み取る <易>最後に、メールから参加できるコースを選択する問題。結局、Mittwoch Abend ist frei!なので時間的にも選択できるのは選択肢2のZumbaになる。
中級で学ぶ動詞freuenの使い方:freuen「喜ばせる」と他動詞。自動詞とする場合は再帰動詞となる。そして、同じ「楽しむ」にも2通りあり、単に「楽しむ」という意味の場合はsich an et3を使う。「楽しみに待つ」という意味がある場合にはsich auf etとなる。前置詞aufに期待して待つ感じが込められている感じがする。 forderen:要求する、f.Aussage:申し立て、erkennen:識別する、見抜く、folgend:次の、後に続く、n.Urteil:判決、m.Rat:忠告、geduldig:辛抱強い
問5:本文の内容と合うものを2つ選択 選択肢1は、発見者は袋の中を見ずに渡したのでNG。選択肢2は、金持ちは報酬を渡そうとしたとあるのでNG。選択肢5は、金持ちの男と発見は結託していないのでNG。ちなみに「結託」は、sich mit jm. verschwören。選択肢6は、金貨10枚渡してはいないし、さらに要求もしていないのでNG。 選択肢4は、「一計を案じた」とある。その具体的な行動部分が本文にはない。ただ、文中にDer kluge Richter erkannte die Ehrlichkeitとあり、金持ちの悪い思いつきを見抜いた。2つ選択するようにあるので、これを正解とする。